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    統合失調症の症例について、お話を伺って参りますが、その前に統合失調症っていうのは、まあ、100人に1人ぐらいは発症するということですので、珍しい病気でもないって ...

    2019/03/03

    統合失調症

統合失調症の症例について(1)

統合失調症

統合失調症の症例について、お話を伺って参りますが、その前に統合失調症っていうのは、まあ、100人に1人ぐらいは発症するということですので、 珍しい病気でもないって言っていいんでしょうか?

そうですね、あのぅ・・周りに必ず出会ってる人がいると思うんですけどね。
あの、医学部でもですね、クラス100人から120人ぐらいでしたので、二人ぐらいいましたね。

統合失調症と、後々、診断された方がですね、ま、てんかんの方もいましたし、ですからまぁ、今はまぁ、 40人から50人ぐらい1クラスですかね、2クラスぐらい経験すると、周りに一人からいるかもしれないということですね。

ただあの、発症年齢がやはり、思春期から後ですので、まあ高校から大学に行ってから、周りにそういう人達がいるかな という感じがしますけどね。

ということで、まあ症例も色々、様々だと思いますけれども、今日はまずどんな症例をご紹介いただけますでしょうか?

そうですね、まあ実際にあの、外来に通ってきてる人たち中でまぁ、少し背景変えたりしながら話したいんですけどもね。

一人目は、割と病歴長いんですけども、まあ昭和50年代に、まぁうちに初診でいらしてきて、あの中学校卒業後に10年ぐらい配管工で、水道会社の下請けみたいな仕事をしてたんですけども、あの昭和50何年かに、不眠となって眠れなくなって、でぇ、なんか、言ってることがよくわからなくなってきた、あの、「何を話してるのか?」と。

それでお母さんに連れられて、あのぅ・・うちの病院に来たんですけども。
本土に行ったり、県内で働いたりしてたんですけども、仕事はあの、結構まぁ、できてたんですけども、その頃から仕事にも集中できなくなって・・っていうことだったですね。

やはりそういうのは、あの、チームで仕事をするわけですから、例えば工具持ってきてくれとか、何人かでやるんですけども、その段取りがうまくできなくなって、しかもまぁ、なんか声が聞こえてくるとか、言ってることが支離滅裂となってきた。意味のわからないこと言うようになった・・ってことだったですね。

来るまで、入院歴も通院歴もなくって、まぁ、うちに来て、あのお薬を飲むようになってから、次第に落ち着いてきたんですけども、まあ軽い幻聴はずーっと届いたような状態でしたね。

でぇ、平成になって、お母さんが亡くなってから、やはりお薬の管理をする方がいなくなって、服薬しなくなって、調子を崩してると。

でぇ今はあのぅ・・まあ、きちんとお薬飲めてて、それであの、訪問看護って、あの看護師さんが定期的に服薬の状況を確認に行ったり、指導したりってことで、ちゃんと飲めるようになってきて、それでもあのぅ、今でもあの神様の声が聞こえると・・いうことで、あの本人も、まぁ自分は****みたいな感じでやったんですけどもね。

あの内容的な事が、神様の声らしく、あまり悪口言わなくて、「こうしなさいよ」とか、助言的なことなので、あんまり、まぁ本人も、苦痛を感じることがなくてですね、あのぅ・・気分的に安定してるんですね。

でもあの、何年か前に、ちょっとあのぅ・・「やっぱり薬を飲みたくない」ってことで、飲まないようになってきて、病院にも来なくなって、そうするとあのやっぱり兄弟が、「ちょっとまた最近、おかしなことを言うようになってるので・・ってことで、相談に来て、 一時的に1ヶ月にいっぺんの注射っていうものにしたんですね。

まあこれのいいところは、あのより、まぁ少ない量で、飲み薬よりもですね、え・・しかも一回注射を打てば、もう一ヶ月は安定して利いているっていうことで、あのぅ・・お薬飲んでる確認はしなくていい・・ことでですね、それでまぁ、しばらく安定してたんですけどもまた、本人の要望で、やっぱり注射は・・ってことで、また飲み薬に戻して、「じゃあ、飲み薬に巻き戻りするので、ちゃんと飲んでくださいよ」っていうことで。まぁ以後は、きちんと飲んで、きちんと外来も通って、 非常に安定してると。

ただやはり、この病気になってからはあまり働けなくなって、今まぁ、生活保護受けてるような感じなんですね。

でもまあ、あのぅ・・本人もニコニコして、非常にまぁ、気分は安定してるので、この程度でいいのかなと、あとはまぁ、今後の生活をどうしていくか・・っていうのをまた、兄弟に考えてもらって、そういう意味では、働けなかったり、身の回りのことがきちんとできなかったりっていう・・いわゆる障害っていうものは残りますけれども、まぁ一応、まぁ治療としては上手くいってるのかな・・って思いますね。